表題の業務の関係で私を知ってくださっているかたもいらっしゃいますので、以下本記事にてご報告させていただきます。
私事でございますが、このたびアーティストマネジメント/サポート業, およびライブイベント制作業の一切を廃することといたしました。
それに伴いまして、私と株式会社harvestの間での契約も終了となります。夜明あおいのマネジメント担当につきましては、同社内へ引き継ぎいたします。以降夜明に関する新規のお仕事のご連絡は yoakeaoi@hvt-inc.com までお願いいたします。
ただ私という裏方が1人抜けるだけでございます。私よりもスキルも経験も豊富な面々が担当となりますので、夜明の活動につきましてはご心配いただくような事柄はございません。どうか夜明へこれからも変わらぬご声援をいただければ幸いに存じます。
取引先の皆様, そしてお客様、私が本事業の関係者であるがゆえに私のSNSなどをフォローしてくださっていたかたもいらっしゃるものと思います。以降私が本事業関連の発信をすることはございません。有益な発信がなされることはございません。私は元より、SNSは気軽にフォローし、気軽にフォロ―を外しながらコンテンツに触れて遊ぶものと認識しております。どうか何もお気になさらず、フォローを解除していただければと思います。私は何も気にいたしません。
以下は私事の中でも特に個人的なお話。撤退の理由は大別して2つです。いずれも私個人しか関わりのない、極めて個人的な理由です。
1つ目は採算の深刻な悪化。私はこの業界に入って以来、別事業で収益を上げ、その余裕を用いて本事業に取り組む体制を続けて参りました。
これは本事業は私にとって「がんばっている人の助けとなりたい」ゆえの取り組みであったためです。私が利益を得るよりも、より演者さんの力になること, よりよいイベントを催すこと, よりお客様に楽しんでいただくことにお金を使いたいと考えておりました。もちろん事業を継続するためには収益が必要ですが、目的としては第2・第3以降の位置に置いてこれまでやってきました。それが私にとって大切なことでした。
しかし感染症の流行により、この体制は無に帰しました。本事業にて赤字が生まれたのみならず、支えとなってきた別事業においても多大な影響を受けることになりました。柱の崩れた状態で、コストを費やしたい, 費やすべきである本事業を続行することは現実的に困難を極める状況にあります。
2つ目は、まとめるならば、自分自身の限界を悟ったため。
才能を感じたアーティストのマネジメントを担当することになったとき、これはこの業界での最大で最後のチャンスだと思いました。ここで私の真贋が試されるのであり、ここで結果を出さねばならない、この千載一遇の機会を活かせぬようならばそれは私に可能性がないということだ。そう思いました。
あれからの2年間、マネジメント担当者として、自分の思うような望むような成果は生み出せていません。もちろん担当アーティストはいつでも輝いていましたが、担当アーティストが持っている力に対して私の実力は不十分なものでした。私にもっと力があればできることはたくさんありました。感染症の影響もあるでしょう、 感染症によって思うように動けなかった要素も多分にあるでしょう。ただそれは結果に至るのを早めただけだと感じています。遅かれ早かれ、私は同じ結論にたどり着いていたのでしょう。そう感じるのです。
現実的に継続不可能であり、私ももうここまでかなと思っている。だからここで終わりにすべきだと判断しました。
同じタイミングで契約をした夜明へ大きな助けをしてあげられなかったことは、夜明にも夜明を見ていてくださっている皆様にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。でもきっと、私がこのまま続けて担当するよりも、別の未来のほうが明るく楽しい未来になる。そう考えながら、この引き継ぎを行いました。
元々まったくの別業種での経験しかなかった中で、初めてこの業界に入った2017年。あれから今まで、とても多くのかたに助けていただきました。何もわからないところから始まった私は、たくさんのご迷惑をおかけしながら、たくさんのあたたかいご協力のおかげでここまで続けて来られたと思います。
制作したライブは我が子のように大切でした。お客様の背中が好きでした。自分が関わったイベントを思い切り楽しんでくださっているお客様の後姿が好きでした。用意したステージで、素敵なパフォーマンスをしてくださる演者の皆様が好きでした。もちろん仕事である以上、大変なことだってあります。だけどあの瞬間は、「やっていてよかった」という感情が強く湧き上がってくる。幸せで、皆様が楽しそうであればあるほど私も楽しかったです。
夜明はもちろん、関わってくださったすべての演者様が、RISES; 上昇してくださいますことを。益々ご活躍されますことを。これまでより少し遠くから、端っこから、こっそりと見ています。
これまでに賜りましたご厚誼に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
今後とも夜明あおいへお力添えをいただけますと幸いでございます。
Yokokura Yui